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ガーナでスマイル☆


ガーナでは協力隊員、日本では地元宮城@石巻で小学校教員、今はバンコクで小学校の先生をしています。今の私があるのも、ガーナでの経験があったからこそ。タイトルはそのままにしておきます(*^_^*)
by meke7424
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AKATSICO(アカチコ)へGo!!!

6/4(金),ガーナの右端,Volta(ボルタ)州Akatsi(アカチ)教員養成校で恐れ多くも!!学生相手に講義をしてきましたー♪
というのも,Akatsi College of Education(アカチ教員養成校:通称アカチコ)で活動している理数科教師のI隊員から,将来,教師になる学生たちに一つ授業or講義をしてほしいと誘われ,英語の不出来な私には重荷だったのですが,ガーナの子どもたち相手に,いつもやっていることを参考にしてもらえれば…っと思い,行ってきたのでしたっ!!

その前に,ガーナの教育の現状について,ちょこっと。
ガーナでは,高校を卒業するときにWASSE(西アフリカ統一試験?)を受け,そのスコアでもって,大学や教員養成校の入学資格が得られます。日本では,大学または短大の教員養成課程の単位を修得すれば,「教員免許」がゲットできますが,ガーナでは大学を卒業すれば,それはいわゆるエリート!大学卒業の学歴がガーナでは最高位,その下に教員養成校があるといえます。2年間の課程を修了後,1年間の実習期間を経て,小か中学校の先生になれるというわけです。高校or大学の先生を目指すのであれば,それこそ「大学」の卒業資格が必要なので,私には,小・中学校の先生と高校以上の先生との間に,スキル的にも,社会的地位にも大きな差があって,もうちょっと底上げ(スキルを!!)してほしい…と日々思うのですが,ガーナの現状から言わせると,学校を一つでも多く建て(特に村落地域),先生を一人でも多く配置する…これをするので手いっぱいとのことです…(*_*)

では, Special Lecture in AKATSICOの様子をどうぞー♪

①ストローモデルづくりに挑戦!!
これは今回の企画者I隊員の講義の様子です。ガーナでも手に入るストローを使って,しかも,セロハンテープやボンドなどは一切使わず,ハサミで切り込みを入れていくだけで,算数の図形の教材を作れる!!というものです。ガーナでは,お金がないこともあり,紙や実物などの教材を使うことはないので,ぜひ作って,活用してほしい!というわけなのです。
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②pH指示薬づくりに挑戦!!
これは同ボルタ州の高校で理数科教師をしているA隊員の講義の様子。日本なら,酸・中・アルカリ性を見分けるにはリトマス紙かpH指示薬を使いますが,ガーナではそれらは高価で手に入りません。そこで,身近な植物から色素を抽出し,化学の実験に欠かせないpH指示薬と同様のお手製指示薬を作れる!!というものです。
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③石けん(高分子化合物?)づくりに挑戦!!
こちらも同ボルタ州の高校で理数科教師をしているH隊員の講義の様子。ガーナでも身近に手に入る材料で石けんや油を生成できるよ!という講義。当日,私も授業者だったので,実際には見ることはできなかったのですが,化学反応を直接見つつ,最後には石けんができあがる!という,学生たちにも大喜びな授業です。
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④そして,私の講義…
私の場合は実験があるわけでもなく,おみやげ的なものもなく…かけ算を覚えることを一切しないガーナの先生,子どもたちを見てきた経験により,『かけ算を覚えるのは大切だー覚えると,あらゆる計算が速くなるよー』と…学生たちに伝わればいいなぁと。
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⑤対象は教員養成課程1年生
1年生とはいえ,皆,立派な大人。ふだん,小学生を相手にしている私にとっては,英語が堪能な学生たち相手はかなり緊張しました…(>_<)
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⑥いつものかけ算ノート
私の愛用は,ガーナでもよく売られているノートに,かけ算の式だけを書いたもので,これをフラッシュカード的に,どんどん答えを言わせていくのをよくやっています。全員,列ごと,一人一人…これは列対抗。学生でも“対抗戦”にすると,皆本気です(笑)
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⑦かけ算九九カード
これは以前にも紹介した,日本の勤務校の子どもたちが作成してくれたものを使って,「覚えるまでやるべし!」と,学生に前に出てきてもらってやらせています。学生ですら,6~9のだんはあやしく…「おいおい!先生のたまごが九九ぐらいは間違えるなよー」っと微笑んでいるわけなのです。ついつい,腰に手をあててしまうのは…これは先生業の悪いクセですねー(^^;) 
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⑧かけ算ジャンケン
ただ講義を聞くのも,ただ,かけ算九九を唱えるのも飽きるだろうし,それ以上に英語が限界なこともあり(^^;)対抗戦の次はゲーム感覚のかけ算エクササイズをしてみました!“ジャンケンポン”のかけ声とともに,互いに出された指の本数を掛け,早く正確に答えを言えたほうが勝ち!たとえば,片方は3を出し,もう片方の人が4を出したら,3×4で答えは「12」。勝ちを欲張るせいか?せっかち間違い続出(笑)これは,学生自身もゲーム感覚を楽しんでくれたようで大盛り上がり!
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そんなわけで,今まで『かけ算九九の重要性』をいまいち伝え切れていなかった分,先生のたまごたちに,その思いを少しでも伝えることのできる機会に恵まれたことは嬉しかったです。でも,一番は,ガーナの先生たちが責任を持って,ガーナの子どもたち全員に最後まで,九九を覚えさせることができたら…基礎計算力がアップ↑↑↑し,ゆくゆくは,この国自体の大きな力になっていくと思うんだけどなぁ…という思いを胸に,ひき続き,かけ算九九の大切さを教えていきたいと思っています(^_-)/

by meke7424 | 2010-06-08 08:45
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